◆ 「自立更生促進センター」とは・・・
身寄りの無い刑務所からの仮出所者を一定期間(3ヶ月程度)
居住させ、社会復帰を促す国(法務省)が初めて直営する施設です。
取り組みとしては、ハローワークと連携して雇用を斡旋したり、特定問題
(薬物依存、性的嗜好性、暴力的性向など)を抱えた仮出所者について専門的な処遇プログラムを施し、
更生と再犯防止を目的としています。
まずは、福島、京都、福岡の3都市に設置し、その後は全国展開を目指すそうです。
(福岡の施設は、2007年度に着工、2008年度に運営開始の予定。)
【関連記事】
・元受刑者の自立促す施設、3カ所設置 【gooニュース】
→ http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007010904080.html
・福島に自立更生促進センター整備へ/法務省 【福島放送】
→ http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=20070107133500caa1c5e7a4
◆ 何が問題か?(我々、近隣住民や保護者が反対する理由)
我々は、施設の存在意義、施設の必要性そのものについては理解を示しています。
再犯を防止する事は、悲劇を繰り返さないためにも、極めて大事な取り組みだと思います。
しかし、問題はその施設の設置場所です。
なんと、小学校と保育園の隣に設置しようとしています。
法務省の「更生保護のあり方を考える有識者会議」の報告書によると、
「刑務所への再入所率は,満期出所者で約6割,仮釈放者で約4割となっており・・」
「いまだ全国で約1300人(同年3月末現在)もの保護観察対象者(成人)が所在不明のままとなっている・・」
「保護観察中の者による故意の犯罪行為によって,毎年おおむね20人弱の国民の人命が失われるなどしていることは看過できない・・」
など、驚きの内容が書かれています。
これは決して大げさな話ではなく、法務省のホームページで公開されている会議資料に記載されています。
↓
http://www.moj.go.jp/KANBOU/KOUSEIHOGO/index.html
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舞鶴小学校には、195名の児童が今日も元気に登下校しています。
運動場では、サッカーボールを追いかけ無邪気に遊んでいる姿も見えます。
それなのに、学校の隣にこのような施設を建設し、子供たちを危険にさらすなどとんでもないことです。
もし、こういう施設が小学校の隣に出来たら・・・
「集団下校はおろか、毎日付き添いで登下校しなければなりません。」
「付き添いの登下校はおろか、1人でお使いにも行かせられません。
だって、スーパーはあの施設の2軒隣にありますから・・」
「1人でお使いはおろか、とっとと引越しして校区を変えます。
そんな小学校に通わせるのは嫌です。最悪です。」
と、保護者の率直な意見が挙がっています。
が、これらの意見は全て正しいです。
子供を守るのは親の務め。
極めて当たり前の意見です。
なのに、こんな当たり前の事を、
なぜ国(法務省)は理解できないのでしょうか?